●目的

 10代〜20代の思春期青年期は自我が成長する重要な時期で、自我機能と関係性の深い精神疾患の発症が非常に多い時期でもあり、彼らに対するメンタルヘルスケアの重要性はますます高まっています。多くの教師がメンタルヘルス教育の必要性を感じているにも関わらず、中学生に対するメンタルヘルス教育に関する教材は不足しており、充分な教育がなされていない現状があります。

 この現状を踏まえて、中学校保健体育副読本「悩みは、がまんするしかないのかな?」は、中学校関係者(校長、養護教諭、PTA関係者)、医療関係者(精神科医、ソーシャルワーカー)、支援者(ケアラー、サポーター)らで「こころの健康副読本編集委員会」を組織し、メンタルヘルスケアの実践的な内容を、漫画を通して伝える副読本として編集されました。メンタルヘルスに対する理解が特に重要であると考えられる中学校1、2年生を対象とし、授業において正しい情報を提供することで、精神保健に対する理解形成を行い、将来、自分や身近な人のこころの不調があったときの適切な対処の実践を促すことを通して、社会全体の精神保健の向上に貢献することを目的とします。


【副読本とは?】
学校の教科書を補完するものとして活用される副教材で、当該テーマに関して学習指導要領に基づく教科内容を踏まえた上で、より発展的な内容を盛り込むことで、生徒の理解を深める役割を担います。

●概要

名  称 中学校保健体育副読本 「悩みは、がまんするしかないのかな?」
監  修 髙橋 清久(公益財団法人 精神・神経科学振興財団理事長)
笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野教授)
池淵 恵美(帝京大学医学部精神神経科学教室主任教授)
編集委員 新宮領 毅(大田区立大森第二中学校校長・東京都中学校学校保健研究会会長)
本村 志磨(品川区立八潮学園主幹教諭・東京都中学校学校保健研究会事務局長)
石井 晋也(大田区立馬込東中学校元PTA会長・子ども幸せ研究所代表)
編集協力 公益財団法人 精神・神経科学振興財団
東京大学大学院医学系研究科精神医学分野
群馬大学大学院医学系研究科神経精神医学
一般社団法人 日本ケアラー連盟
特定非営利活動法人Light Ring.(ライトリング)
こころの健康副読本編集委員会
仕  様 B5 16頁(オールカラー)
価  格 無料
発  行 平成25年11月
発 行 所 株式会社全教図/〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-38-2 TEL03-5974-6121
企画制作 有限会社カンファー
漫  画 いまいみほ
デザイン 株式会社東京矢印

出前授業について

本副読本による中学生を対象にしたこころの健康に関する出前授業を行っております。
・開催予定:月1回、1校で実施
・実施地域:東京都内
・講師想定:東京大学医学部精神医学教室のボランティア
※応募校が多数の場合は抽選にて対象校を決定させていただきます

出前授業に関するお問合せはこちら
office@psycience.com